ワールドニュース第二弾!
最近、中国で物価上昇が起きていることに関する世界の反応について書かれた記事が
9日のNewYorkTimesに投稿されていました。
今回はこの記事を取り上げてみます。
まずは原文から
As inflation worries circle the globe, Beijing is moving swiftly to protect its factories and workplaces from rising costs. Some of its anti-inflation tools include subsidies for small businesses to pay for commodities and limits on commodities trading to rein in speculation. |
The government is discouraging steel makers and coal producers from raising prices and allowing its currency to rise to a value unseen in years. For now, wholesale prices are increasing, and the measures may just slow the rise instead of stopping it. Those rising prices can already be felt throughout the world. |
Prices are up in the U.S. and elsewhere for soybeans, napkins and other products, prompting warnings that a wave of inflation could threaten the global economy. For now, Chinese manufacturers, rather than consumers, are feeling the price increases. |
日本語訳
第一段落
インフレに対する懸念が世界を取り巻く中、北京は価格上昇から工場と労働環境を守るために迅速に動いている。
インフレに反対するツールの中には、中小企業が商品に支払う補助金や、投機を抑えるための商品取引の制限が含まれている。
「世界中で起きている価格上昇に対して、中国が補助金を支払ったり、商品の取引を制限することで
地元の企業を守っている」ことが書かれています。
第二段落
政府は、鉄鋼メーカーと石炭生産者が価格を引き上げ、通貨価値を数年で目に見えない値にまで上昇させることを思いとどまらせている。
しかしながら今のところ、卸売り価格は上昇しており、政府の対応は上昇を抑えるのではなく、鈍らせるにとどまっている。
価格上昇はすでに世界の至る所で実感されているかもしれない。
「政府はインフレ上昇を抑えようと努力しているもののその効果は限定的であること」が書かれています。
第三段落
大豆やナプキン、その他の商品価格はアメリカやほかの地域で上昇しており、インフレの波が世界経済の脅威になりうるという警告を促している。
今のところ、消費者よりむしろ中国の製造者たちが価格高騰を感じている。
「大豆などをはじめとした商品の価格高騰が世界中で起きており、インフレが世界経済を悪化させる可能性があること」が
書かれています。
単語
では、英文で出てきた主要英単語についてみていきましょう!
speculation
投機
speculate は「見る」という意味のラテン語specereに由来する単語。
そこから、「推測する」「考えをめぐらす」という意味が出てきましたが、その他にも
不確かなものにお金をかける、という「投機する」という意味が派生して出てきました。
ここでは、名詞speculation「投機」として使われています。
discourage
踏みとどまらせる、思いとどまらせる
discourage ~ from … で、… ~が… するのを踏みとどまらせる、思いとどまらせるという意味になります。
対義語は、encourage~ to …で、~か…するのを励ます、奨励するとなります。
wholesale
卸売り
類義語としてretailがありますが、こちらは「小売り」という意味になります。
卸売りはスーパーなどの業者に販売、小売りは一般消費者に直接販売することですね。
prompt
促す、刺激する
その他、形容詞で「素早い、即座の」という意味もあります。
prompt responseで「素早い返事」となりますね。ビジネスでは大切。
インフレ
今回は、「中国でのインフレ」に関するニュースを取り上げました。
コロナの影響で世界で消費が落ち込んでいますが、消費が回復してきた中国では
需給バランスが崩れ、このようなインフレが起きているようです。
今後世界でも消費が回復してきたとき、中国と同じようなインフレが起きるかもしれません。
世界経済を注意深く見守っていきたいと思います。