通信の仕組みで必ず出てくる「ステートフル」と「ステートレス」。
まぎらわしいこの2つの言葉について、簡単に説明する。
ステートフルとは
ステートフルとは、質問に対する返答が状況によって異なることをいう。
人間でいうと、周りの状況に合わせて自分の主張を変える、
良く言えば臨機応変に対応できる人、悪く言えば意思の弱い人。
ステートレスとは
一方、ステートレスは、質問に対する返答が状況に関わらず毎回同じことをいう。
人間でいうと、どんな状況になろうとも自分の主張を変えない、
良く言えば意思の強い人、悪く言えば融通のきかない人。
ステートフルとステートレスの例
では、具体的にステートフルとステートレスなプロトコル(通信規約)はなにか。
まず、ステートフルの代表例にはTCPが挙げられる。
TCPは、IPアドレスを払い出す機能があるが、IPアドレスは状況に応じて変わるため、
ステートフルと言えるだろう。
一方、ステートレスの代表例は、HTTPである。
同じサイトにアクセスすれば、いつでも同じサイトを見られるのは、
HTTPがステートレスなプロトコルだからである。
このように、ステートフルとステートレスは用途に応じて使い分けられている。
参考

【初心者向け】ステートフル(Stateful)とステートレス(Stateless)の違い,IPv6やAWSでの考え方
ステートフルとステートレスの違いは気が利く奴か否かステートフルとは、状況によって、あるリクエストをしたら、レスポンス (対応や反応、応答内容等) が変わるもの。特に、それ以前のやり取りの状況 (ステート) によって回答が変わるものを言います