間違えやすい日本語第三弾!
今回は「手をこまねく」を取り上げます!
では、いつものようにクイズから~
「手をこまねいて待っていた」という文の正しい意味は次のうちどちらでしょう?
a. 何もせずぼーっと待っていた。
b. 準備をして待ち構えていた。
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正解はaの「何もせずぼーっと待っていた」です!
「手をこまねく」の本来の意味は、「何もせずに傍観している」。
ですが、文化庁「国語に対する世論調査」によると、
bの「準備して待ち構える」という意味で使っている人が、
なんと日本人の半数近くもいるという結果が出ています!

あ、それ私だ…
というあなたに、語源をお教えしましょう。
手をこまねくはもともと手を「こまぬく」と言われていました。
こまぬくとは、「腕を胸の前でくむ様子」を意味しています。
転じて、こまぬくが「腕を組んだまま何もせず、傍観している」という意味になりました。
そして、この「こまぬく」という言葉が時代とともに変化し、
今の「こまねく」になったということです。
したがって、手をこまねくが「何もせず、傍観している」
という意味になったというわけですね。
間違えやすい日本語も語源を知ることで
正しい意味を理解できるようになりますね。

気になる日本語は、ぜひ語源を調べてみましょう!!