突然ですが、問題です!
次のうち、正しい「敷居が高い」の使い方はどちらでしょう?
a.「あのレストランはとても高級なので、庶民の私が入るには敷居が高い」
b.「彼に何年も連絡していないので、いまさら連絡するのは敷居が高い」
さて、正解は・・・
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bの、「彼に何年も連絡していないので、いまさら連絡するのは敷居が高い」です!
しかし、文化庁が2020年9月に行った「国語に関する世論調査」によれば、
半数近くの人が
「高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい」という意味で使っているという結果が出たそうです。
一方、本当の意味である「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」と答えた人はわずか25%。
誤用が浸透していることがよく分かりますね。
この現状を受けて、2018年から広辞苑にも「高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい」という意味が付け加えられました。
誤用が広がってやがてそれが正しい使い方となる・・・。
言葉は人によって変化することを実感しますね。
ということで、まとめると
「敷居が高い」の意味
1.相手に不義理などをしてしまい、行きにくい。(本来の意味。)
2.高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい。(もともとは誤用だったが、現在は認められている使い方。)
ということです。
普段話している日本語ですが、自分の使い方が本当に正しいのか考えてみると
面白いですね。
というわけで、今回はこのへんで!