農業インターンシップとは
農業インターンシップとはなんでしょうか?
これは、仕事としての農業に関心のある方が、実際の農業の現場で短期就業体験できる制度で、
全国新規就農相談センターが行っています。
対象地域は全国各地の農業法人で、
住んでいる場所から近くの農業法人に通いで参加するだけでなく、
遠方の農業法人へ宿泊をしながら参加することもできます。
また、学生だけでなく社会人向けの週末プログラムもあるため、
農業に関心のある人は誰でも参加することが可能です。
活動内容
次に、私の体験について紹介します。
インターンシップ先は、群馬県昭和村にある
「農園星ノ環」で、2021年10月下旬の合計4日間、
参加しました。
主な作業内容としては、
ほうれん草、ケーリッシュの収穫、袋詰め作業のほか、
経営者、農業長、その他社員さんとの交流もありました。
学び
次に、農業インターンシップで学んだ3つのことについて紹介します。
第一に、ほうれん草とケーリッシュの収穫方法についてです。
私は今回はじめてほうれん草収穫をしたのですが、
最初はどこを切ればよいのかわかりませんでした。
根元からきると先が汚く、ぎりぎりのところをせめるとばらばらで売り物にならなくなってしまう、
切りどころを見極めるのがとても難しかったです。
また、収穫作業中は終始かがんでいたため、腰が痛くなってしまいました。
そんな私をよそに社員さんやパートさんはなれた手付きで次々とほうれん草を収穫しており、
慣れと経験が物を言う現場だと感じました。
第二に、計画の重要性と安定的に収穫することの難しさです。
これは農場長から伺ったのですが、農業で最も大変なのが安定的に収穫することであり、
そのためには事前の計画が非常に重要とのことです。
そして、作業にはある程度の余裕をもたせることが必要です。
しかし、それでも天候や災害といった不確定要素により、収穫量を安定させることは難しいといいます。
法人レベルになると収穫量が売り上げに直結しますから、計画を立て、
その計画を実行できるよう余裕を持たせつつ、安定的な収穫量を保つことが重要だと学びました。
第三に、技能実習生の必要性と管理の難しさです。
今回お世話になった法人では、社員のほとんどがインドネシアからの実習生でした。
彼らはみな真摯に仕事と向き合い、私よりも器用に仕事をこなしていました。
労働者数が少なくなっている日本では、彼らのような技能実習生が必要不可欠です。
一方で、日本では技能実習生制度がここ数年年単位で変わり、経営者の方はその手続きに苦労しているようでした。
また、技能実習生の中にはまじめに働かない人がいたり、経営者の側も彼らを搾取する人がいたり、
制度として課題も多いことを知りました。
まとめと今後について
今回農業法人でインターンシップをすることで、現場の作業だけでなく
農を業とする難しさも知ることができました。
その一方で、自営業として自分で生産、出荷まで行える楽しさ、
計画通りに収穫できたときの喜び、
そして何よりおいしいものができたときの感動も
社員の方を通じて理解できたのは大きな収穫です。
現場作業だけでなく、経営者とも交流し、農業について理解を深めたいという人に
ぜひともおすすめの農業インターンシップ。
農業に興味のある方はぜひ参加を検討してみてください。
申込み、参加法人検索などは、こちらからどうぞ。
