ふるさとワーキングホリデーとは
ふるさとワーキングホリデーは、簡単に言うと、
地方に滞在しながら仕事をし、地元の人と交流することで地域の暮らしを知る
制度のことです。
具体的には、2週間から1ヶ月程度の期間、日本の地方に滞在して、その地域の仕事をしたり、イベントに参加したりします。
地域により、往復の交通費や滞在費の支給があったりしますが、自己負担の地域もあります。
仕事内容は、農業やホテル業、観光業など様々で、基本的に働いた分は報酬が得られます。
海外であるワーキングホリデーを参考にした制度ですが、
2週間程度の短期間から参加でき、
仕事の対価として報酬がもらえる、
また、そもそもの目的として、地方に魅力を感じてもらうことがある
という点で、海外のものとは異なる、日本独自の制度と言えます。
参加しての感想
ここからは、学生時代に福島と福井、
社会人になってから長野のわーほりに参加した私の体験記と感想についてご説明します。
まず、福島と福井はそれぞれ約2週間、福島では花樹農園、福井では地元の特産品を使った料理屋さんでワーホリをしました。
福島では県が用意した簡易的な宿泊施設、福井では料亭の別荘に宿泊しました。
どちらも食費、宿泊費については負担なく、交通費のみ実費負担でした。
どちらも滞在期間中は基本的に仕事をしていましたが、週に1,2日はお休みがあり、
県のイベントのお手伝いをしたり、観光施設にいったりしました。
仕事中は地元の人との交流はあまりなく、福井の方はリゾートバイトと同じような感覚でした。
一方、長野は5日間という短期の参加ながら
仕事も決まったところでなく、カフェやコミュニティ・スクールの運営補助、農家さんのお手伝いなど様々なことを体験しました。
宿泊は市民農園で、宿泊費、食費ともに自己負担でした。
こちらは仕事だけでなく地元の人と話す機会も多くあり、地域の良さや特色について
深く学ぶことができました。
仕事時間もそれほど長くなく自己負担額も多いため、収入と支出の差額はほぼゼロでしたが、
個人的には上2つと比べて、より制度の目的に合致している場所かなと感じました。
おすすめできる人とできない人、注意点
ふるさとワーキングホリデーの魅力は、地方に滞在しながら地元の人と関われる点にあります。
なので、「地方に住みながらアルバイトしてみたい!」
「旅とは違う、地元の人と関わる体験がしたい!」
という人におすすめの制度です。
一方、場所によっては滞在費、宿泊費がかかったり、お住まいの地域から遠い場所では交通費がかかってくるので、
お金を稼ぎたい人にはあまり向いていないと思います。
また、注意点として、地域によってワーキング(仕事)とホリデー(休暇)の比重が異なります。
実りのあるワーホリにするためには、
参加団体の説明会に参加したり、自身でも希望を積極的に伝えていく必要がありますね。