Azure Load Balancerとは
Azureロードバランサーの基本で、
L4レイヤー(トランスポート層)で機能する負荷分散装置のこと。
IPアドレスやポート番号によって振り分けます。
このLoadBalancerには、無料のBasicと有料のStandardの二つがあります。
BasicとStandardの最も大きな違いは、複数の可用性ゾーンにまたがる、冗長構成を持つことです。
可用性ゾーンとは、Azureのデータセンター群のことで、各リージョンに複数存在するゾーンのこと。
より安全な機能を求めるならば、Standardを選択するのがよいでしょう。
Application Gatewayとは
Application GatewayはL7レイヤーで機能する負荷分散装置のこと。
URLなどのHTTPヘッダー情報に基づいて経路を制御するため、
Load Balancerよりも、よりアプリケーションごとに細かく分けて分散できるのが特徴です。
また、Cookie ベースのセッションアフィニティ機能があります。
これは、Cookieを見ることで、特定の要求を同じサーバーに振り分ける機能のことです。
これにより、情報を伝えたいサーバーに対して、情報を確実に届けることが可能です。
複数のサイトを運用している際に使用すると便利なのがApplication Gatewayです。
Traffic Managerとは
Traffic Managerは、リージョン間で機能する負荷分散装置のことです。
振り分けにはDNSを使います。
トラフィックを分散するルールは、
優先順位(フェイルオーバー)、重み付け(重み付けラウンドロビン)、
パフォーマンス(応答時間が短いところ)、地理的(送信元IPアドレスに近いリージョン)の四つがあります。
こちらはリージョン間での負荷分散装置なので、
リージョン内での負荷分散には
Load Balancer,もしくはApplication Gatewayを使用します。